クーラント交換の注意点!交換方法や落とし穴を紹介!

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おは、こんにち、こんばんは☆初めましての方は初めまして♪ちゃまです☆

 

ちゃまブロ!でも何度か取り上げている物が【クーラント】です。

 

クーラントはいつ交換した方が良いの?
クーラントの役割って?

 

これらを過去に数回紹介しました。

 

今回もしつこくクーラントについてです 笑

 

それぐらい車の冷却水でもあるクーラントは非常に大切な物なのです。

 

なので今回のサブテーマは
【メーカー指定の交換時期に騙されるな!】
でやっていきます。

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冷却水とは



車の冷却水(クーラント)の主成分はエチレングリコールになります。

 

人体にとって毒であり、決して飲んではいけません。

 

でも舐めると甘いんですよね 笑

 

甘いけど絶対に口に入れちゃいけませんよ!

 

真水を車の冷却水に使用すると、冬季は気温がマイナスになってしまうことがあります。
そう、真水だと凍結してしまいます!

 

凍結だけならまだ良いのですが、水は凍ると体積が増えるため、エンジンやラジエータが破損する恐れもあります。

 

そのため、車の冷却水には不凍液(LLC)が使用されます。

 

不凍液には【防腐】【防泡】【不凍】の役割があり、全て車に必要な性能です。

 

 

防腐性能

錆が発生すると、エンジンやラジエータ等の冷却水が循環する部品全てに錆が付いてしまいます。

 

特にラジエータの内部は細いチューブになったいるので、最悪錆が詰まりオーバーヒートの原因になったりします。

 

また暖房も冷却水の熱を利用しており、錆が詰まると暖房も効かなくなってしまいます。

 

そのためにクーラントには防腐交換のあるものが使用されています。

 

 

防泡性能

クーラントには泡を素早く消す効果もあります。

 

これが実はかなり重要な役割をしています。

泡が発生するとキャビテーションが発生します。

(キャビテーションとは、液体の流れによる圧力差で気泡ができる現象)

 

泡が発生すると冷却水を循環させているウォーターポンプの羽を痛めてしまいます。
泡が消える=小規模な爆発
と同じことなので、その衝撃波で徐々に羽が壊れていってしまうのです。

 

ウォーターポンプの羽が破損すると冷却水を循環させれなくなるため、オーバーヒートを起こしエンジン破損に繋がります。

 

 

不凍性能

真水は摂氏0度以下で凍ってしまいます。

 

クーラントを真水で割ることにより摂氏0度以下で凍るのを防ぎます。

 

クーラントと真水の割合によって凍結温度が変わってきますが、1:2または1:1の割合の場合がほとんどなので、クーラントを交換するときは取り扱い説明を良く読み、製品にあった割合にしましょう。

 

また真水と混ぜないストレートタイプが販売されています。

 

こちらはそのまま真水と割らないで使用するので、知らずに真水と混ぜると性能が低下するため、しっかりと説明文を読み確認してから使用してください。

 

 

クーラント交換方法

クーラントを交換する時は必ずエンジンが冷えている時に行ってください。
暖気後に行うと圧力により熱くなった冷却水が吹き出して火傷する恐れがあります。
冷却水の交換はラジエータ下部にあるコックを少し緩めて冷却水を抜いてやります。



 

コックを緩めて冷却水が出てきたらラジエータのキャップを緩めます。

 

キャップを緩めなくても冷却水は抜けますが、しっかりと冷却水を抜くためにラジエーターキャップを外して圧力がかからないようにしてやります。

 

冷却水がラジエータから出てこなくなったら一旦コックを締めてやります。

 

その後に真水をラジエータに入れていきます。
(稀にラジエータからでは無くサブタンクが冷却水投入口になってる場合があります。)

 

水を入れたらキャップをし、エンジンをしばらくかけておきます。

 

数分エンジンを動かした後に冷えるのを待ち、冷えたら再度ラジエータのコックを緩めて中の水を抜いてやります。

 

こうすることで、最初に抜いた時にウォーターポンプ等に抜けきれなかった冷却水がしっかりと抜けてきます。

 

2回ぐらいこの工程を繰り返すとほとんど綺麗に冷却水を抜いてやることができます。

 

水が抜けたらクーラントを取り扱い説明書どうりに水と混ぜ合わせ、ラジエータからクーラントを入れていきます。

 

ラジエータからクーラントが溢れるまで入れてやりましょう。

 

その後にエンジン側に付いているエア抜きニップルを緩めるのですが、車種によって場所が違います。

 

また無い車種もあるため、整備書等で確認してください。

 

例えばMR-Sならボンネット内にエア抜きのコックがあります。



 

緩めなくてもエア抜きをすることができますが、確実にエア抜きをするためにもニップルを緩めてエアを抜いてやりましょう。

 

整備書が無くても今の時代ならネット等にも説明があると思います。
ただし、ホンダのバモスやアクティ等のエンジンが後ろにあるタイプはエア抜きニップルが車体下部にあり、エア抜きをするためにはフロント側のジャッキアップが必要になります。

 

もし、冷却水を抜いてしまった後に自分では交換ができないとなると走行することができません。
あらかじめエア抜きの場所を確認してから作業をするようにしましょう。
エア抜きニップルを緩めて冷却水が出てきたらニップルを締めてやります。

 

するとラジエータに入れたら冷却水の量が減っているので、再度溢れるまで入れてやります。

 

ラジエータに満タンに冷却水が入ったらラジエータキャップをしっかりとし、エンジンを始動して暖機させます。

 

電動ファンの車の場合は、ファンが2回作動するまで放置し、ファンをベルトで回す車の場合は約1時間程度放置させます。

 

ファンが2回作動、または1時間放置した後にエンジンを停止させ、サブタンクのFULLのラインまで冷却水を補充して完了です。

 

注:ラジエータキャップを外して量を確認しないようにしましょう。

なぜクーラントを2度抜きするのか

エンジン内部を綺麗にするから

と言えば当然正解です。

 

ですが冷却水をただ抜いて新しい物を入れても問題はありません。

 

ですが古い冷却水が残っていると新しい冷却水に混ざり、それが全体に広がっていきます。

 

そうすると冷却水の性能が低下してしまいます。

 

なので本来の性能を出すためにも一度冷却水を抜いたら、真水をラジエータに入れてエンジンをかけ、また抜いてやる必要があるのです。

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古いクーラントと新しいクーラントの見分け方

実際今使ってる冷却水が古いのかを調べるには専用の道具が必要になりますが、一般の方がそのような道具をそうそう持っているものではありません。

 

ですが簡単に調べることができるのです。

 

使う物は空のペットボトル2本と少量の新品のクーラントだけです。

 

まず空のペットボトル1つに新品のクーラントを少しだけ入れます。

(ストレートタイプならそのまま、希釈タイプなら説明書通りに希釈してください。)

 

そしてもう1つのペットボトルに今車に入っているクーラントを同じ量だけ入れます。

 

この時にリザーブタンク内のクーラントを入れてください。

スポイトがあれば簡単に作業することができます。

 

2つのペットボトルに蓋をし、シャカシャカ振るだけです。

 

こうすると気泡が発生しますが、新品のクーラントに発生した泡はすぐに消えていきます。

 

この時に車に入っているクーラント側の泡も新品と同じぐらい早く消えるのであれば、性能はほとんど劣化していません。

 

なかなか泡が消えないようなら劣化しています。

 

このように泡の消える速度で劣化具合を簡易的に見ることができるのです。

 

 

メーカーによる冷却水交換時期の罠

最近のクーラントは性能が良くなり【5万キロ毎】【10万キロ毎】と車の取り扱い説明書にも記載されています。

 

ただこれは新車から次の交換時期までの距離を示しており、一度交換すると交換サイクルは短くなります。

 

理由は先程述べた古い冷却水が新しい冷却水と混ざるからです。

 

古い冷却水が新しい冷却水も混ざれば性能は低下します。

 

なので「交換したから次の交換は5万キロ後かな」というのは間違いになります。

 

メーカーにもよりますが一度冷却水を交換したら2万キロ毎の交換が理想になります。

 

 

その他のクーラント



ひと昔のクーラントはLLC(ロングライフクーラント)が使われていました。

 

ですが現在ではスーパーLLSという高性能のクーラントが使われています。
注:トヨタとホンダが採用

 

交換方法は基本的に通常のLLCと同じですが、通常のLLCを使用している車にスーパーLLCを使う場合はエンジン内部に通常のLLCが残っていると性能が低下してしまうため、綺麗にエンジン内部の冷却水を取り除く必要があります。
車の冷却水の交換時期や種類を紹介!

 

まとめ

エンジンオイル等の交換は皆さんしていると思いますが、冷却水の交換を定期的にしている方は少ないのではないのでしょうか?

 

ですが冷却水も車には無くてはならない物の1つです。

 

また交換のやり方では冷却水の寿命や性能が低下する恐れがあるので、しっかりと確認しながら交換を行ってください。

 

水を抜いて入れるだけ

 

と非常に手順は簡単ですが、エア抜きがあったりと意外に時間がかかってしまうが難点なので、自分で交換する自信がないという方は車屋さんにお任せするのが1番です。

 

なかなか目につかない冷却水ですが、しっかりと交換サイクルを守ることで車を長く乗ることもできます。

 

それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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