2015年 3月 の投稿一覧

ここまで違う!エンジン搭載位置によるコーナリング性能!

おは、こんにち、こんばんは☆初めましての方は初めまして♪ちゃまです☆
いきなりですが、自動車部品で1番重いものは何でしょうか?
ボディーって言うのは無しですよ!笑
答えは《エンジン》です!
その1番重い部品であるエンジンの搭載位置で、車の特性がガラリと変わってしまいます。

コーナリングやブレーキングは全く違いますね。

特にコーナリング特性が1番変化します。
理由は慣性がかかってくるからです!

コーナリング中は常に遠心力がかかります。
その中でもエンジンにかかる慣性はずば抜けているのです。

余談になりますが、コーナリング中の車の動きは主に
《アンダーステア》
《オーバーステア》
《ニュートラルステア》
の3種類に分かれます。
【アンダーステア】
タイヤの向きに対して、車が曲がっていかない状態。

対処方法としては
•アクセルを緩める
•ハンドルを少し戻す

になります。
【オーバーステア】
タイヤの向きに対して、車が曲がりすぎている状態。

対処方法としては
•ハンドルを逆に方向に切る(カウンターステア)

になります。
【ニュートラルステア】
タイヤの向きに対して、車がその通りに曲がる状態。
これはかなり理想な状態です。

基本車は弱アンダーステア気味に作られています。
しかし、対処しやすいのはオーバーステアだったりするんですよね…
そしてここで本題のエンジン搭載位置の話に戻りますが、搭載位置による車の動きの違いを説明します。
まずはフロントにエンジンがある場合。

image

このようにフロントに遠心力が強く発生し、アンダーを引き起こしやすくさせます。

FRの場合だと駆動輪が後ろなので、プッシュアンダーと慣性によるアンダーが合わさる可能性が高いですね。
なので今後の記事にも出すと思いますが、FRはフロントタイヤの使い方が重要です!

フロントに遠心力がかかるために、フロントタイヤをしっかり使わないと曲がりません!

また、アクセルを踏みすぎるとオーバーになります。
重心がフロント部にある=回転軸もフロント部
という事になるのでリヤに遠心力が大きくかかっていなくても、滑り出す可能性が高いです。
FF車ですと駆動輪もフロントなので、エンジン+ミッションの重さが乗ってきます。
つまり、他の車よりもフロント部に発生する遠心力が強い!のです。
また50:50の重量配分の車の場合ですと、前後に同じような遠心力がかかります。
なので理想的なニュートラルステアになるのですが、アクセルの踏み方やブレーキの踏み方でそのバランスが一気に崩れる可能性があります。
つまり、速いけど難しいのですね。

そしてリヤにエンジンがある場合。

リヤエンジン慣性

後ろが重いので、リヤに大きな遠心力がかかります。
これだけ見るとスピンしやすそうと思いますが、実は違います!

リヤタイヤは駆動輪で、前に進もうとしています。
外に押し出される力と、前に進もうとする力が相殺しあってバランスが取れるのです!

しかしコーナリングスピードが低いと遠心力も少なくなるため、前に行こうとする力が勝つためにプッシュアンダーを発動させてしまいます。

なのでリヤエンジンの車は、コーナリングスピードに合わせてアクセルを開ける必要があるのです!

逆にコーナリングスピードが高く遠心力が強く発生している時に、アクセルを開けてないとスピンモードに入ります。

よく「リヤエンジンはスピンモードに入ると立て直せない」と聞きますが、高いスピードでリヤに遠心力が強く発生しているために、立て直しが難しいのですね。

リヤエンジンは、いかにコーナリング中にアクセルとのバランスを保てるかがポイントです!

エンジン搭載位置でこれだけ変わるコーナリング特性…

セッティング次第で緩和させる事はできますが、基本特性を変えることは不可能です。

自分の車にあった運転ができるように、日々イメージ&練習が必要ですね。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!

勘違いしていませんか?車の足回りについて考えてみた!

おは、こんにち、こんばんは☆初めましての方は初めまして♪ちゃまです☆

 

 

今回は車の足回りについて考えてみました。
さて足回りですが、どんな足回りが良いのでしょう…?

 

 

答えは?

 

ありません 笑

 

 

だって、使用目的によって変わっちゃうからです!

 

 

でも私はサーキットユースなので、気持ちよく速く走るための考え方を書きますね。

 
足回りと言えば、まずサスペンションが思い浮かびますね?

 
速く走るためにはどんなサスペンション良いんだろう?…

 

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ディフューザーの効果を解説!絶対に付けなきゃ損しますよ!?

おは、こんにち、こんばんは☆初めましての方は初めまして♪ちゃまです☆

 

今回は【空力部品について考えてみた】シリーズの第3回です!

 

過去のシリーズはこちら
記事リンク


ウィングのタイプによる効果の違いはこうだ!

ダウンフォース発生の仕組み

 

 

今回は
《ディフューザー》
についてです!

まず、ディフューザーってなに?

ディフューザーとは簡単に言うと
車体下に入った空気を整流する
部品です。

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ウィングのタイプによる効果の違いはこうだ!

おは、こんにち、こんばんは☆初めましての方は初めまして♪ちゃまです☆

前回は空力の仕組みについて書きました。

記事リンク


ダウンフォース発生の仕組み

ディフューザーのついてはこちらから。

記事リンク



ディフューザーの侮れない効果!
今回は空力と言えばこれだろ!っという部品!
【ウィング】
についてです!
注:ここでのウィングとはGTウィングの事を差します。

このウィング、大きく分けて2種類あるのを知っていますか?

まず一つが
•ストレートのウィング

ストレートウィング
そしてもう一つが
•3Dタイプのウィング

3Dウィング
になります☆

両者共にメリット&デメリットがあるので、それについて触れていきましょう☆
まずはストレートのウィングです☆
このウィングのメリットは

• 強力なダウンフォースを生み出す
• 比較的安価

の2点が大きなメリットです☆
デメリットは

• ダウンフォースが大きために、スピードが伸びない
•後ろに大きなドラック(抵抗)が生じる

の2点が主なデメリットです。

そして3Dタイプのウィングのメリットは

• 抵抗が少ないため、スピードが伸びやすい
• 空気を整流してくれる

の2点が主なメリットです☆
デメリットは

• 比較的高価
•ストレートウィングに比べ、ダウンフォースが少ない

の2点が主になります。

しかし、なぜストレートの方がダウンフォースが大きいのでしょう?
答えは下の図のような理由です。

ウィング解説1

このように風を上に跳ね上げることにより、車を下に押さえつけるのです☆

そして3Dタイプは?
この図のような理由です☆

ウィング解説2
3Dタイプは飛行機の羽根と同じような原理でダウンフォースを生み出しています(●´ー`●)
風を整流させてダウンフォースを生み出すので、ドラックも少ないというワケですね(`・Д・´)

(注:ストレートタイプも最近では負圧を利用した物も出てきました)

前回の記事でも車を飛行機の羽根のようにすればダウンフォースが得られると書きました☆
ドラックを極力抑えスピードの伸びを犠牲にしない空力が、現在の主流です☆

いかにして整流させるか…
メーカーやワークスは常にこの問題と戦い、莫大な費用をかけて開発しています^^;

一般の人達にはそんな莫大な費用はかけれないですよね(´・ω・`)…

ですが、これが空力の面白いところ!
少ない費用で効果的なダウンフォースを得ることもできるのです!

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

ダウンフォースはこうして得られる!【ダウンフォース発生の仕組み】

おは、こんにち、こんばんは☆初めましての方は初めまして♪ちゃまです☆

今回のテーマは
【空力】
です☆

(注:空力編はパートをいくつかに分けて書いていこうと思います)
まずは簡単な空力の説明から☆

空力と言えばでっかいウィング!
そんなイメージがありますね^^;

ですが、車はちょっとしたことで驚くほどの空力を生み出したりするんです☆

大きな羽をつけたり、前側にカナードやフロントウィングを付けなくても大丈夫です(●´ー`●)

その一例として、車体の下に付ける部品でグランドエフェクターがあります☆

グランドエフェクター

これは車体下に入り込んだ空気を整流して、車を安定させる(ダウンフォースを作る)部品です☆

しかし、友人の話では
これ付けたけど効果が全くなかったから外した^^;
と言ってました(´・ω・`)
なぜ効果がなかったんでしょう?

グランドエフェクターはフロア下の整流をすることによりダウンフォースを生み出します。

ではフロア下の整流でなぜダウンフォースが生まれるのでしょう?
ひと昔のレーシングカーは車体下に空気をなるべくいれないようにして、上からの圧力で車を押さえつけるような設計だったみたいです☆

この方式はかなりの効果があるのですがデメリットとして
【車体下に空気が入った途端に車が不安定になる】
ということです^^;

これは危ないということで、現在は違う方法が採用されています☆
今のレーシングカーは積極的にフロアに空気を入れるのが主流になっています^^;

フロア下の空気は真っ直ぐ後ろに流れさせて、上部の空気はボディの形に沿って流れさせる

なんか似たようなものが( ̄◇ ̄;)

飛行機の羽と同じ原理ですね☆

最近のGTウィングも飛行機の羽を応用した形になってますし☆
グランドエフェクター等の効果がわからなかったと言うことは、うまく空気が流れていない!!
っということになります^^;
ならどうすれば?^^;
ならタイヤの前にストレーキをつけましょう☆
ストレーキはタイヤに空気が当たらないようにする部品です☆

ストレーキ
純正でも採用されているストレーキですが、かなり効果があります☆
アルミなアングルをタイヤの前に貼り付けるだけで完成☆
これだけで効果あります(●´ー`●)

タイヤが空気により押されたり、浮かされたりされるのを防止するんですが、ハンドリングは良くなるし安定性もあがります☆

そしてフロントバンパーにアンダーパネルを付けるとさらに安定性があがります☆
アンダーパネルはビックリするほど効果がでますね。
効果がありすぎるのでしっかり固定しとかないと、走行中に脱落する危険性があります…
結果、空力(ダウンフォース)を上げるには、いかに空気を後ろに綺麗に流せるかがポイントになることが分かりました☆
空力もお金をかければキリがないものですが、一度車の空気の流れ方をじっくり考えてみるのも楽しいものですね!
これには【空力】の触りの部分は終了です。

他の空力に関してはこちらから

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侮れないディフューザーの効果!

ウィングのタイプによる効果の違いはこうだ!