スタビライザーのメリットとデメリット!その効果と落とし穴!

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おは、こんにち、こんばんは☆初めましての方は初めまして♪ちゃまです☆

 

 

今回の車部品解説は、仕組みを間違って覚えがちの
【スタビライザー】
です。

 

簡単に乗り心地を変えずにロールを抑えるスタビライザー…

本当なのでしょうか?

 

そんな巷でお手軽と言われているスタビライザーを解説していきます!

 

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スタビライザーとは?

 

このスタビライザーは一体どの様な部品なのでしょうか?

 

 

答えは
《車の平行を保たせる部品》
です。

 

 

多くの人はロール(車の傾き)を抑える部品だと思っていると思います。
それは正解です!

 

 

スタビライザーは別名【アンチロールバー】とも呼ばれています。
なので、ロールを抑えるのがメインの部品ですね。
(メインと書いたのは、もう一つ車体の揺れを抑えるという効果もあるからです)
しかし、どうやってロールを抑えるかを知らない人や誤った解釈をしている人がたくさんいます…

 

 

スタビライザーの作動仕組み

スタビライザーは棒が捻れる事による反発を利用した部品です。
この捻れるによる反発力を使いロールを抑えています。

 

 

スタビ機能

 

 

そして誤った解釈というのは、車がロールした時にサスペンション(バネ)が沈み込むのと同時にスタビライザーも動くので、第2のスプリングになる!
という解釈です。

 

 

正しくは
車がコーナーでロールしてる時に、内側のスプリングを縮ませる部品です!

 

 

最初に書いたように車を平行にするための部品なので、どちらかのスプリングが縮んだ場合、その逆のスプリングを縮ませることによ
り平行を保たせる機能をしています。

 

 

スタビライザーの落とし穴

例えば右コーナーを曲がるとします。
右に曲がるので、当然ハンドルは右に切りますね。
そしたら車は左に傾きます(これがロールです)
左に傾くので、当然左のスプリングは縮んでします。
逆に右のスプリングは伸びている状態です。
この時にスタビライザーが働き、右の伸びているスプリングを左同様に縮ませます。
すると車が平行に近づきます。
サスペンションメーカー等には強化スタビライザーを販売しているところがたくさんありますね。

 

 

そのスタビライザーの商品説明には決まってこんな文章が…

 

「乗り心地を変えずにロールを減らす!」

 

確かにスタビライザーは車が傾いた時にしか働きません。
直進状態では働いていないのです。

 

 

ただし、本当の直進状態のみです!
その路面がフラットで、車が直進している時のみ働きません!

 

 

なかなかそんな道路は存在しません…
直進道路はあっても、段差や凹凸のない道はほとんどないでしょう。

 

 

つまり段差等がある限り、いくら直進道路だとしてもスタビライザーは働いています!

 

 

なので直進状態で段差に片輪のみ乗った場合ですが、直進状態であっても段差に乗ればスプリングは縮みます。

 

 

そして片側のスプリングが縮むことでスタビライザーが働きます。
すると逆のスプリングを縮ませようとするので、車は余計に傾いてしまいます…

 

 

例えば直進状態で右前輪が段差に乗るとします。

すると車は左に傾きます。

 

この時に強化スタビライザーを付けていたら、右側のサスペンションが沈み込めばスタビライザーにより左側も同じように沈み込みます。

 

右側が段差に乗っている状態でさらに左側が沈み込むので、当然車の傾きは大きくなってしまいのです。

 

 

 

たしかに旋回時はロールが抑えられていますが、肩輪のみ段差に乗った時はスタビライザーのある方が傾きが大きくなります。

 

 

これじゃ乗り心地は良くなるどころか悪くなりますね…

 

 

 

しかし、社外メーカーが乗り心地を変えずにと記載しているのは間違いではありません。

 

スタビライザーはサスペンションとのバランスが重要なので、サスペンションの交換を前提として記載しているのだと思います。

 

 

だって社外のスタビライザーってサスペンションも出してるメーカーが出してますよね?

 

 

基本、ロールを抑えるのはサスペンション(スプリング)の仕事…
スタビライザーは補助的な部品でもありますので、ロールを抑えることを考えてスタビライザーを買おうとしている方は、まずサスペンションの交換をオススメします。

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スタビライザーの交換条件

 

これではスタビライザーを交換するとデメリットばかりに思えてしまいます。

 

ではスタビライザーを変える場合はどのような時でしょうか?
あくまで私個人の意見になりますが、スタビライザーを変える場合の条件は

 

1.サスペンション(スプリング等)を交換し、固くした時
2.高速走行がメインの時
3.車体の揺れ幅が大きい時

のどれか(複数あり)3点になります。

 

 

サスペンション(スプリング等)を硬くした時

私の車はサスペンションを固くしたために、交換しました。

 

 

なぜサスペンションを固くした時は交換しても良いのかと言うと、純正のスタビライザーは純正のサスペンションを動かすだけの反発力しかないためです。
メーカーが純正のサスペンションとのバランスを考えて作ったスタビライザーなので、固いサスペンションに対応できないのは当たり前ですね。

 

 

なので固いサスペンションでもしっかり動かしてもらうために、強化スタビライザーを導入しても良いと思います。

 

 

高速道路がメインの場合

高速走行がメインの場合は車が安定して走れるので、スタビライザーを交換しても良いのかと思います。

 

特に高速走行時のレーンチェンジはスタビライザーを強化することで、かなりスムーズなレーンチェンジが行えます。

 

 

車体の揺れ幅が大きい時

揺れ幅が大きくて、それを抑えたい場合も有効です。
ただし最初に書いたように、直進状態での傾きは大きくなりますので、なるべくならサスペンションで問題を解決することをオススメします。

 

 

スタビライザーは最後の味付けとよく言われますが、そんなことは全くありません!
スタビライザーだけで驚くほど車の動きが変わってしまいます。

 

 

むしろロールを抑えたい為だけにスタビライザーのみ強化した場合、全く曲がらない(限界が低い)車になってしまいます…

 

 

車が曲がるためにはロールをしないと曲がりません。
ロールをしないと、タイヤに車の重さ(荷重)がかかりにくいからです。

 

 

ロールを抑えたいけど、抑え過ぎると曲がらない…

 

 

自動車は本当に色々な要素が組み合わさって出来ていたり、走れていたりと難しいですね…
でもそこが楽しいんですが 笑

 

 

それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!

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コメント

  1. もやし より:

    ロールしないと曲がらない。
    コレ意外と認知されてないですよね(^^;
    足を固めればよく曲がると思ってる人ばっか
    実際はレスポンスが良くなるだけでグリップは下がる場合もあるのに

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