ブーストアップ方法や一緒にやりたい4つのチューニングを紹介!

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おは、こんにち、こんばんは☆初めましての方は初めまして♪ちゃまです☆

 

ターボ車ならほとんどの方がパワーん上げるときに行うチューニング…
それが【ブーストアップ】です。

 

ブーストアップをする事で、馬力やトルクを引き上げ車をパワフルにする事ができてしまいます。

 

今回はそんなブーストアップや注意点、それと一緒にやりたいチューニングを紹介していきます。

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ブーストアップとは

ブーストアップとはターボ車やスーパーチャージャー車の過給機が取り付けられた車両のパワーを上げるためのチューニングです。
(スーパーチャージャーの場合はターボとブーストアップ方法が違ってきます。)

 

ターボチャージャーには一定の回転数を超えないようにする為にウェストゲートと呼ばれる制御装置が付いています。

 

ターボチャージャーは排気ガスを利用して回っており、タービンホイール(タービンの羽)と同軸に付いているコンプレッサーホイール(コンプレッサーの羽)も同じ回転数で回っています。

 

タービンホイールを回せば回すほどコンプレッサーホイールも回転するので圧縮空気をどんどんエンジンに送ることができますが、これではどんどんタービンホイールの回転数が上昇していき、同時にどんどん空気も圧縮されていきます。

 

これではエンジンがその圧縮空気に耐えきれずに壊れてしまいます。

 

それを防ぐ為にウェストゲートでタービンホイールに当てる排気ガスの量をコントロールし、圧縮圧力を調整しているのです。

 

つまりブーストアップとはウェストゲートが開くタイミングを遅らせてタービンの回転数を上げる事で、圧縮圧力を上げエンジンにより多くの空気を送り込ませるチューニングという事です。

 

 

ウェストゲートとは

ブーストアップではウェストゲートの開くタイミングを調整すると書きましたが、ではウェストゲートとは何なのでしょう?

 

ウェストゲートはほぼ全てのターボチャージャーに付いている【排気ガスの第2の出口】です。

 

タービンは排気ガスを利用して回転させていますが、その横にタービンホイールに当たらないようにするためのバイパス通路と思ってもらえればイメージしやすいでしょう。

 

こちらのターボの図を見てください。


タービンホイールの横に穴が空いていますよね?

これがウェストゲートです。

 

 

横からの図を見るとさらに良くわかります。



 

タービンホイールに当たらないようにするための通路と、その通路を閉じたり開いたりするための機構が付いています。

 

この通路がウェストゲートで、機構がウェストゲートバルブになります。

 

 

ブーストアップの方法を3つ紹介

ブーストアップにはいくつかの方法があるので紹介していきます。

 

ブーストコントローラを使用



1番オーソドックスなタイプがブーストコントローラを使った方法です。

 

各チューニングメーカーから販売しており、現在はモーターやソレノイド等を使用した電子式が一般的になっています。

 

またダイヤルを手動で回してウェストゲートバルブの開くタイミングを調整する機械式もありますが、最近ではほとんど見なくなりました。

 

(下の画像は機械式)



 

 

 

電子式のメリットは
• セッティングが細かくできる
• ワーニング機能がある
• 安定した制御が可能
等の信頼性も高く、安定した性能が魅力になります。

 

デメリットは
• 値段が高い
• 配管が多い
• 配線加工が必要
等の取り付けに技術が少し必要な点になります。

 

 

また機械式のメリットは
• 比較的安価
• 簡単に設定を変えれる
• 取り付けも容易
等が主な点です。

 

デメリットが
• 制御が不安
• 細かな設定ができない(やりにくい)
• 設定を間違えると即エンジンブロー
等の機能面で電子式に劣ります。

 

 

機械式は必ずブーストメーターが必要になります。
厳密に言えば電子式でもブーストメーターは必要になってきますが、電子式はコントローラでブーストの管理ができるのためブーストメーターを使わなくてもどれだけブーストがかかってるかが分かります。
(モニターの無いタイプはできません)

 

 

機械式はダイヤルまたはコックを回してブーストを上げるため、今どれだけブーストがかかっているのかが分かりません。

 

そのため常にブーストメーターと睨めっこしながらセッティングする必要があります。

 

 

強化アクチュエーターを使用



純正のターボ等はアクチュエーターを使ってウェストゲートバルブを制御しています。

 

アクチュエーターはエンジンに入る空気の圧力を使用して動きます。

 

なのでエンジンに入る空気の圧力が上がればアクチュエーターが動き、ウェストゲートバルブを開く事でブーストの上昇を抑えています。

 

図のウェストゲート通路にバルブがあり、それを制御しているのがアクチュエーターです。



 

そのアクチュエーターですが内部にはスプリングが入っており、そのスプリングを強くする事でアクチュエーターの動き出しを遅くし、ウェストゲートバルブの開き出しを遅くしています。

 

 

メリットは
• 比較的安価
• 安定したブーストを得られる
等があります。

 

デメリットは
• 取り付けに技術が必要
• ブーストの細かな調整ができない
• 決められたブースト以上の設定は不可
等になります。

 

 

機械的にブーストコントロールをするので、良くも悪くもブーストは一定になります。

 

また部品の交換になるため、取り付け技術がある程必要にもなります。

 

「ココ1発のパワーを!」

 

的な事ができないのもデメリットになります。

 

 

ECUセッティング

最近のターボ車は純正で車のコンピュータ(以下ECU)を利用してブーストをコントロールしています。

 

つまり純正でブーストコントローラが付いているのです。

 

ECUチューニングをする事でブーストを上げ、パワーやトルクを向上させることができますが、社外のブーストコントローラに比べると設定範囲が狭いのがデメリットになります。

 

ただし総合的に設定できるため、1番車に悪影響を出す事もなく、フィーリング等もかなり良くなるのがECUを利用したブーストアップのメリットです。

 

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ブーストアップと一緒にやりたいチューニング

簡単に車をパワーアップできるブーストアップですが、やはり注意点はいくつか存在します。

 

その注意点をカバーするという意味でブーストアップする時に一緒にやりたいチューニングのポイントを紹介します。

 

 

冷却系の強化

ブーストアップさせるとエンジンに入ってくる空気の量が増えます。

 

空気の量が増えるという事は、エンジン内部の爆発力も強くなります。

 

そうなると当然エンジンの発熱量も多くなってきてしまうのです。

 

つまりブーストアップをするならばエンジン冷却系の強化を視野に入れなければならなくなるでしょう。

 

 

■ブーストアップをしたら■
ラジエータの強化やローテンプサーモスタットの導入、またはオイルクーラーの設置等をしなければならなくなる可能性が出てきます。
そのため事前に追加メーター(油温•水温)等の設置をしておいた方が良いでしょう。
 

 

インタークーラーの強化

ターボ車のほとんどは純正でインタークーラーが取り付けられています。

 

空気は圧縮すると熱が発生します。

 

ターボ車の場合、その圧縮空気の熱は約80℃近くまで行ってしまう事もあるのです。

 

その空気を冷やすための部品がインタークーラーになります。

 

純正のインタークーラーは純正のブースト値を基準として作られているため、ブーストアップをしてしまうとインタークーラーの容量が足りなくなります。

 

エンジンは吸入空気の温度が1℃上がると1馬力下がると言われています。

 

折角ブーストアップでパワーを出したいのに、そのパワーが出し切れていないのは勿体無いですよね…。

 

またインタークーラーはブーストアップをしていなくても大容量のタイプに交換するだけでパワーアップをすることができます。

 

• 社外インタークーラーの効果!メリット&デメリットを紹介!

 

 

ヘッドガスケットの交換

ブーストアップをすると、当然エンジン内に入る空気の量が増えるため、ピストンで圧縮される空気も増えます。

 

そうなると出てきてしまうトラブルが【ヘッドガスケットの抜け】です。

 

エンジンは『エンジンブロック』と『エンジンヘッド』が組み合わさって出来ています。
(ロータリーエンジン等を除く)

 

そのブロックのヘッドを間に入っているのがヘッドガスケットです。

 

図の赤のラインにヘッドガスケットが入っており、シリンダー内の機密性を保つのはもちろん、周りの冷却水やオイルも混ざらないようにしています。



 

 

ブーストを上げすぎると、このヘッドガスケットが壊れてしまい、シリンダーの機密性が失われ、冷却水の通路と繋がってしまいシリンダー内部に水が入ってくる事があります。

 

症状がひどい場合はマフラーから白煙が出てくるので分かりますが、軽度の場合は徐々に冷却水が無くなるため気が付きにくいです。

 

そしてそのまま気が付かなければオーバーヒートを起こしエンジンブローに…。

 

そんな事にならないためにもブーストを上げるなら【メタルヘッドガスケット】等を導入しましょう。

 

メタルヘッドガスケットは純正のヘッドガスケットよりも強く、また少し分厚くなっておりピストンの圧縮圧力を下げる事ができます。

 

これによりブーストを上げても大丈夫になるのです。

 

 

■エンジンを壊さないために■
メタルヘッドガスケットは導入しましょう。
純正のガスケットでもブーストをあまり上げなければ対応はできますが、メタルヘッドガスケットを使えばより高いブーストをかけれるようになります。
 

 

ただしあまり高ブーストにはできません。
高ブーストにするならピストンやコンロッド等のエンジン内部チューニングをしていく必要があります。

 

メタルヘッドガスケットはブーストを上げるための部品では無く、壊さないための保険と考えた方が良いでしょう。

 

 

その他のチューニング

ブーストアップをすると純正のホースが正圧に耐えられない場合が出てきます。

 

インテークのホースが破れるとエンジンが不調になり、マフラーから黒煙が出る事もあります。

 

もしこれが出先でなってしまったら…。

 

そうなる前にブーストアップした時は金属製のインテークパイプに交換するか、純正の新品に交換しておいた方が良いでしょう。

 

また消耗品の交換もしておいた方が無難です。

 
例えばスパークプラグですが、ブーストアップさせると高回転時にしっかりと火花が飛ばなくなったりする事があります。

 

そうなると異常燃焼にも繋がり、最悪エンジンブローになってしまいます。

 

エンジンを壊す前にこういった消耗品も交換しておきましょう。

 

• スパークプラグの選び方!車に合ったプラグでパワーアップ!

 

 

まとめ

ブーストアップは過給機付きの車両をパワーアップさせるのには有効なチューニングです。

 

部品を買って車に取り付けるだけで数十馬力もパワーが上がります。

 

ですが簡単なパワーアップには落とし穴ももちろんあるので、その注意点をしっかりと確認し、対策をすることで初めてブーストアップチューニングができたと言えるでしょう。

 

簡単なようで奥が深いブーストアップですが、ちゃんと対策していけば本当にパワフルで楽しい車に仕上がりますよ ♪

 

それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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コメント

  1. しゅう より:

    参考になりました!

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