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先日MR-Sはセッティング次第で速くできる!と言いました。
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さらに今回はMR-Sの魅力を分かってもらうために、たくさんの長所を取り上げていきたいと思います。
1. 安定性
MR-Sは凄く安定している車です。その理由は《ホイールベース》です!
限界の高いMRですが、一旦挙動を乱せばどこに行くか分かりません…
これは非常に危険な事です!
しかしMR-Sはロングホイールベースにより、挙動が乱れてもすぐに立て直せるという優れた特性があります。
他の車と比較してみました。
• S2000 2400mm
• FD3S 2420mm
• エリーゼ 2300mm
• MR2(SW) 2400mm
• MR-S 2450mm
MR-Sはバランスの良いS2000やFD3Sよりも、さらにホイールベースが長いです!
そして同じMRであるエリーゼやMR2よりも長いんです!
このロングホイールベースのおかげで、MR特有のスピンモードの早さを緩和しています。
つまり多少限界を超える運転をしても、車が安定しているためにリカバリーがしやすいという事になりますね。
安定性は非常に大切で、速く走るためには欠かせない要素の一つです!
ドライバーが安心できない車は、いくら車自体が速くてもその性能を引き出すことは難しいです…
なのでMR-Sは性能を引き出しやすい車という事に繋がります。
2.旋回能力
ロングホイールベースのおかげで安定性が高いことは分かりました。しかし、ロングホイールベース=曲がりにくい…と思う方もいるでしょう。
しかしMR-Sは非常にコーナリングが速いのです。
それは《オーバーハング》の短さという武器の特性です。
オーバーハングとは、大まかに言えばタイヤよりもはみ出ている場所になります。
このオーバーハングが長ければ、コーナリング時に慣性が大きくなり振り回されることになったり、ノーズが入りにくくなったりします。
基本車は先端にエアコンのコンデンサーやラジエーターがあります。
当然MR-Sも先端に付いています。
しかしMR-Sは他の車に比べてタイヤ先端付近にマウントされています。
ラジエーターは冷却水が入っており、その重さは3〜4キロ近くになります。
もちろん車体先端にあるほど慣性は強くなりますが、MR-Sはその慣性が弱いためにスムーズなコーナリングを可能としています。
先ほどの車達と全長を比べてみます。
• S2000 4135mm
• FD3S 4285mm
• エリーゼ 3800mm
• MR2(SW) 4170mm
• MR-S 3885mm
1番エリーゼが短いですね。
その次にMR-Sです。
これだとエリーゼがオーバーハング部は短いと思うかも知れませんが、ホイールベースと比べてみましょう。
(注:ここでは全長−ホイールベースで計算しています。)
• S2000 1735mm
• FD3S 1865mm
• MR2(SW) 1770mm
• エリーゼ 1500mm
• MR-S 1435mm
断トツでMR-Sのオーバーハングの短さが分かりますね。
これは運動性能に直結する部分なので非常に重要です!
• 重量バランス
メーカーにより理想のバランスは違いますが、ほとんどのメーカーは50:50が理想としています。たしかに50:50のバランスは運動性が良くハンドリングも良いのですが、ピーキーという弱点があります。
リヤが流れた時にカウンターを当てても出遅れ…
常に先読みした運転を強いられるのです。
しかし私は50:50が速いとは思いません。
50:50=速い
には結びつかないと思っています。
たとえ80:20だろうが30:70だろうがトータルでバランスの取れた車が速いのです!
MR-Sの重量バランスは42:58とかなりリヤヘビーです。
しかし、このリヤヘビーのおかげでワンテンポ早くアクセルを開ける事ができるのです。
先ほどのオーバーハング部の軽さのおかげでノーズが素早く入るため、ワンテンポ早くアクセルを開けてもアンダーステアが出にくいという合わせ技ですね。
トラクションもかなりかかるので、高いコーナリングスピードのまま、素早い脱出が可能です。
• 車両重量
おそらくこれが一番の武器になると思います。軽い車はとにかくコントロールがしやすいです。
また車に負担も少ないので、各部品の劣化スピードも遅くなります。
• S2000 1240kg
• FD3S 1260kg
• MR2(SW) 1230kg
• エリーゼ 900kg
• MR-S 990kg
(注:車重はグレードにより異なるためにベースグレードのおおよその数値です)
こちらは断トツでエリーゼです。
しかし、国産ならMR-Sが勝ってます。
ロードスターも軽量ですが、NAロードスター以外は約1050kgありますね…
• まとめ
このようにMR-Sは優れている点は非常に多いです。ボディ剛性が無いと言われますが、後期型でかなり改善されており、少しの補強で不満は無くなります。
エンジンパワーの無さもよく聞きますが、エンジンスワップやターボ化等で後からいくらでもパワーを上げることも可能です。
しかし先ほどの利点は後からどうすることもできません。
ホイールベースはなおさら変更など無理です。
この最初のポテンシャルはMR-Sのみに存在する武器なのです。
こんなにも可能性を秘めたMR-S…
乗ってみたくなりましたか?
乗ったことの無い方は是非乗ってみてください!
そして乗っている方は、どんどんMR-Sのポテンシャルを引き出していってください!
それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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